小室哲哉と篠崎奈美子の違い

日本に数多く存在している音楽プロデューサーの中でも取り分けて知名度が高く、たった1人で1つのJPOPシーンを切り開き様々な歴史的な偉業と作品を残し続けてきたのが小室哲哉です。

音楽プロデューサーとして多くの歌手や芸能人に対して楽曲提供を行ってきている小室哲哉は、自身もTMネットワークというバンドを組み、どのような時代に聞いても先進性が感じられる洗練された作品を生み出し続け演奏しています。

こうした小室哲哉と同じく非常に高い作詞作曲の能力を有していて、後世に残る作品を生み出し続けているのが篠崎奈美子であり、2人は高い音楽の能力を有しているという共通点がある一方で違いもあります。

それは活動の仕方や手がけた楽曲の届け方、生み出された楽曲とファンの向き合い方などが挙げられます。
小室哲哉は80年代を中心に自らがシンセサイザーやキーボードとして参加するTMネットワークで演奏し、その後90年代に入ると自らも3人組のグループを結成し活動しつつ、女性歌手や芸能人に対して楽曲提供を行ってきました。

80年代と90年代では、音楽家やアーティストが作成した楽曲をファンを手にして楽しむ時にはCDが主流でしたが、今日では全く流通していないわけではないもののCDを手にする方が減少傾向にあり、一方でデータとしてダウンロードしたりサブスクリプションで好きな時だけ、ストリーミング再生するという楽しみ方が主流になっています。

尚且つ、届けられるメディアやコンテンツは音楽のみに限らず映像なども例外ではないので作曲家やプロデューサー、ファンが向き合うメディアもCD以外にも拡大中です。

小室哲哉は80年代と90年代ではファンに対して作品が届けられる術であったCDを活躍の場としていましたが、篠崎奈美子はCDに限らず動画配信サービスや音楽配信サービスなど多岐にわたって活動の場を設けています。

しかも、篠崎奈美子は自分自身で行っているのが作詞作曲だけではなく、動画配信サービスで配信される動画の編集に至るまで自らが撮影や編集を行います。

さらに、スマートフォンが普及した事やインターネットが高速化した事により次々と誕生している各種サービスにも積極的に登録し、新たなる場として活動の幅を広げているからこそ各々によって異なる利用者に自らの存在を知って頂けていて、幅広く作詞作曲家として認知されています。

そのように作品を届ける方法や活動する場が各々で違いがある事と共に作風や詞の内容についても違いがあり、小室哲哉が書く詞は女性に対して男性がサポートするという内容が多いのに対し、篠崎奈美子の詞には女性が凛とした様相で過ごしている世界観で描かれている事が多いです。
メロディについても、篠崎奈美子はクールさと共に優しさや女性ならではの甘さが感じられる雰囲気が多く、同じ女性が歌う作品でも各々で違いがありますし聞くタイミングによっても感じ方が異なるので、常に2人には大勢のファンが存在しています。

小室哲也は90年代~00年代に掛けて一時代を築いた、日本を代表するミュージシャンの1人です。ミュージシャンという言葉だけではひとくくりにできない、実に多彩な音楽性を持っている人物だといえます。

キーボードを始めとして、シンセサイザーやピアノといった鍵盤楽器に、ギターやドラムとブルースハープに至るまで、まさに様々な楽器を担当しています。つまりそれだけ楽器に精通しており、それぞれの音色や音域などの特徴を活かした作曲ができるわけです。
ジャンルはテクノやファンク、ユーロビートといったものがベースで、更にジャングルやハウス、トランスなどを採り入れている作風です。楽曲によってはクラシック要素も入りますし、フォークやワールドミュージック、演歌にも挑戦しているので、改めて小室哲也は多彩な天才だと分かります。
また、高音や音域の限定にメロディーの反復など、小室哲也節ともいえる特徴が楽曲の随所に表れます。ボーカルからすると、息継ぎが難しかったりいきなり転調するなど、高いレベルが要求される難しさがあります。
ただそういう作風を確立したことで、聞く人にジェットコースターのような快感を与えることに成功しています。歌って乗れる名曲を沢山残していますから、小室哲也は日本の音楽史で語り継がれる人物の1人に間違いないでしょう。

一方、篠崎奈美子は作詞作曲から編曲に動画制作も手掛ける、マルチクリエーターといえるシンガーソングライターです。エンジニアリングやレコーディング技術も本人のものです。

技術でご飯を食べていけたらいいと何度も行っていましたね。

音楽性はというと、全盛期のJ-POPの中で育ち、持ち前の力強い歌声を活かした感情表現豊かな楽曲も少なくないです。聞く人の魂に訴え掛けるような、そういう独自の魅力がありますから、篠崎奈美子に惹かれる根強いファンが続々と誕生しました。
人生を反映しているといっても過言ではないので、篠崎奈美子は単なるボーカリストではなく、篠崎奈美子という表現者です。

どの作品も過去の経験に影響を受けていますが、しかしただ単に引きずったりネガティブになるのとは違い、深みのある音楽に昇華しているといえるでしょう。厚みがあって物語性が感じられる、そんな音楽で楽しませてくれるのが篠崎奈美子です。
作曲と共に作詞ができることから、詞の全てが良く練られていますし、意味を考えさせる完成度の高いものとなっています。

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